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「三振かホームラン」と言うイメージの強い岩鬼は、案の定、三振とホームランが全打席の半数以上を占めている。これだけ大雑把なバッティングをしていながら、通算打率が.341と言うのは、かなり凄い。勝利打点は山田に続いて11個と多く、1番打者ながら、試合を決める事も多かった。塁に出る度に、走りたがっていた岩鬼だが、盗塁もチーム最多。殿馬、微笑、香車など、俊足の選手は、多数いたにも拘わらず、明訓の盗塁敢行機会は極端に少なかったが、岩鬼は、打者が打ってしまったり、死球だった為に記録にならなかったケースも含めると、ダントツで盗塁敢行数の多い選手だったと言える。悪球打ちのくせに、死球が最も多い事にも注目。相手投手を挑発するなどして、悪球を呼び込みながら打ち損じて体に当たったケースが多いのだが、当然のごとく、当たったからと言って、何らプレーに支障が出る事はなかった。
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